TC88 エンジン修理③
クランクケースを分解するには、当然エンジンを下ろす必要があります。
TC88に限らず、ハーレーのエンジンを下ろすにはインナープライマリーを外す必要があり、という事はスターターモーターを外さなくっちゃいけなくって その為にはオイルタンクを外さないとダメで・・・・
という事で 写真のような姿になっちゃいます。
作業自体は、付いている部品を順番に外していけば良いだけなのですが、とにかく場所を取ります。3台分は必要になるんじゃないでしょうか。
この後、『Motor-Gasket Kit』と『Primary-Gasket Kit』を使ってエンジン周りとプライマリーケースのシール類を全て交換します。
TC88のエンジンって重いなあ・・Shovel とは大違いだ。
Forty-Eightのカスタマイズ
スポーツスターForty-Eight(面倒なので48)のフロント周りを中心としたカスタマイズのご依頼です。
変更内容は、Easyriders製3Degreesレイクトリプルツリーの取り付けと、フォークの延長です。
まず、48のフロントフォークは ワイドグライドスタイルで、
タイヤも16インチで太目の物が装着されているので、
そのままではこのトリプルツリーは使用できません。
そのため、まずフロントホイールを16インチから19インチに変更し、ハブの幅も狭い物に変えます。
黒リム19インチでナローハブの物が見つからなかったため、FXDBのホイールを手に入れ、なろハブに交換。
アクスルも既存の物では長すぎるので、短い物を新たに購入。スペーサーを旋盤で削ったり、ライザーを加工してみたりで無事装着完了。
ハンドルバーもちょっと高めのZバーにしてみました。
48の面影はどっか行っちゃいました。
タンクアップも施しましたので 結構いいんじゃないでしょうか。
この後 タンク下周りのハーネスをスッキリさせたいと思います。
TC88 エンジン修理②
未だになぜベアリングが砕けたのかは不明ですが、エンジンの異音の原因はカムシャフトの暴れなのは間違いないでしょう。
クランクケースの交換という修理方法が一番オーソドックスですが、クランクケース(左右セット)で約35万円と とっても高額!。さらにエンジン型式の刻印が必要となりディーラーさんにお願いする必要が出てくるのでさえらに・・・。
クランクケースのベアリングホールをボーリング加工屋さんで修理してもらうことにしました。
方法は、削れた箇所を整形し、そこにベアリングホールの寸法に加工したブッシュを打ち込む作戦です。
クランクケースはアルミ製でスペースにも余裕があるので精度は要求されますが 可能な修理でしょう。
熱膨張と加工のしやすさを考慮し、ブッシュもアルミにて作っていただき、後のベアリング交換時に外れてしまわない様、ケースにビスで固定してもらいました。
これで破損箇所の修正は可能になりました。
TC88 エンジン修理①
さて、コロナ渦の中、いつものようにマイペースです。
今回から数回 TC88エンジン修理の模様をお伝えしていきます。
症状:エンジン稼動時に結構大き目なタペット音がする。
・・・油圧リフターのトラブルの疑い・・。
早速エンジン右下側のカムギアカバーを開けて内部を確認。パッと見た限り特にトラブルは見られなかったので、
更に深く確認をするため、車体外装品を取り外し トップエンドを分解。
油圧リフターを抜き取り、カムシャフトをカムプレートと共に取り出してみたところ、フロント側のカムの上に″鉄辺″が・・・・
。カムの山には大きな損傷も見られないので、クランクケース内を覗いてみると、有るべき筈のベアリング(カムニードルベアリング)が無い!
何かの原因でこのベアリングが砕け散ってしまったよう。クランクケースのベアリングホールの形状も変形して仕舞っています。
さあ、なかなか手間のかかる修理になりそうです。
ニュートラルに入りにくいバイクにお勧め
久しぶりです。
今回も・・・。
お勧め商品です、今回は。
Evoビッグツインモデルや、XLモデルでニュートラルに入りにくいバイクにお乗りの方にお勧めです。
バーネットというメーカーから発売されている「エクストラプレートクラッチ」という商品です。
何がエクストラかといいますと、本来クラッチ板の間に有るスプリングプレートという物(写真の左の輪っか)が無くなり、その代わりにフリクションプレートとスチールプレートが入り、クラッチ容量が増えています。そのため上記のモデルでの変速が結構楽になり、ニュートラルへも入りやすくなります。
絶対!!とは言いませんが、当店ではいい成果が出ています。